【訃報を聞いて】日本に必要なんじゃないかなと思うこと
お疲れ様です。くろわく01です。
今日は真面目な話をしようかなと思います。
文字ばかりですが読んでいただけると嬉しいです。
ここ数日、ニュースで上島竜兵さんや渡辺裕之さんといった芸能人の亡くなられるニュースが続けて報道されています。少し前だと神田沙也加さんの出来事もありましたね。それぞれの皆様のご冥福を深くお祈りするばかりです。
事故や災害、年齢によるものなど自然の摂理や太刀打ちできないものによることは、受け入れがたいですがしようのないことかと思います。
一方で、今回のようなご自身で人生の幕引きをされた方のお話を聞くと残念な気持ちでなりません。「残念」というのは亡くなられた方やその家族、また芸能界というサイズに向けたことではなく、今日話したいのはもっと大きな部分のお話です。
Twitterを見るとお悔やみの言葉や思い出話、またマスコミの報道のあり方や芸能人の死を「芸能界の闇」とまとめる方、それに対する批判など様々あり、多くの方が関心を持ってらっしゃると感じました。
ニュースでは、起こってしまった原因や最近の様子、専門家を呼んで意見を聞くといった流れのものが多いでしょうか。最近は相談窓口の電話番号を紹介するようになりましたね。
芸能関係の方専用の悩み相談窓口も設置を目指し始めたようです。
私は芸能界につながりは全くないのでそれぞれの事情はわかりませんが、今回のような結末を選ばれた方は、ご本人はそこに至るまで他人が想像もできないほど悩み苦しまれてきて、ついに解決する手段がなくなり選ばれたのではないかと思います。
ご家族が止められないのもご本人が家族に迷惑をかけないよう気遣われるため家族は気づけないという背景を想像してしまいます。本当にこぼれ落ちてしまった、という感じなのだと思います。
こういったとき、私はいつも「心理教育を義務教育に導入すべきではないか」と思っています。私も悩み相談窓口ってとても大事だと思うんですよ。でもそれは「セーフティネット」といって、文字通りこぼれ落ちそうな命を救う「網」であり「最後の対策」なんですよ。
それに対して心理教育は「予防」なんですよね。風邪引く前に風邪について知っていれば「暖かくして寝てよう。」ってなりますよね。「死んじゃうかも!」なんて不安にはなりません。だから両方揃えるべきだと思うんですよね。
もし心について知っていればそこにたどり着いてしまう前に「最近自分ネガティブだなぁ。ちょっと辛いな。休もう。」とか「セルフケアじゃ無理そうだな。職場や家族に助けを求めよう。」って選択肢が浮かぶ可能性が増えると思うんです。
職場などがブラックな環境で相談できないとしても、心理教育が根付くことで「人も心をないがしろにするってマズイでしょ。」という意見が増えればブラックな環境が少数派になって改善される可能性もあるかもしれません。
私は過去にとある学校へ伺い、心とそれにまつわる病について実際にお話したことがあります。総合学習の時間とかそんな感じでしたね。最初は「おまけ」の授業みたいな感じで聞いていた生徒さんでしたが、一生懸命話していたらしっかり聞いてくれましたね。懐かしいです。子供たちは心についての話に興味を持っていると思います。
心を理解することで、
- 子供のうちから心について学ぶことで思春期の苦しみなんかを乗り越えることができる。
- 社会に出たとき新しい環境で不安になる心をケアすることができる。
- 家族が増えたとき相手の気持ちを理解することができる。
- 老いゆく親を理解して送り出すことができる。
心理教育のような「予防」は始めればすぐに効果が出るものではありません。しかし始めなければ当然何も起こりません。命に関わる活動なので国には考えてもらいたいなと思っています。
私も心理講座を個人で行っていますが、他力本願ではなくもっと若年層に届くものを考えなくてはと思いました。
今日のブログを書きながら専門職としてもどかしい気持ちになったくろわく01でした。
すこし涙が出てしまいました。それでは。